ご挨拶

COVID-19禍が続く中、JANN会員の皆様におかれましては、様々な困難を体験されていることと存じます。腎臓病を持つ人々やその家族の不安は大きく、そのケアを担う皆様に感謝と敬意を表します。

このたび、第24回日本腎不全看護学会学術集会・総会を2021年(令和3年)11月13日(土)・14日(日)に福岡市の福岡国際会議場で開催させていただくこととなりました。

第24回のテーマを「慢性性と緩和ケアを考える一腎臓病と生きる人とともに」といたしました。日本の高齢化が進み、人生の最終段階における医療・ケアについての関心が高まっています。腎臓病領域においては、末期腎不全の人々の終末期に関する議論が活発となり、本学会においても、治療選択の意思決定支援やエンドオブライフケアに関する研修を多数開催してきました。海外で定着しつつあるACP(アドバンス・ケア・プランニング)やSDM(共同意思決定)という概念も広く紹介されています。

ACPやSDMのプロセスには、長期にわたって病気とともに生きる慢性性という視点が必要です。また、最期までその人らしく生きることを支え、最善のQOLを実現するためには、緩和ケアの概念が重要です。緩和ケアはがん医療・看護の中で発展してきた歴史があり、非がんの一つである腎臓病看護の領域においてもこれからの議論が必要な課題です。

第24回大会では、慢性性という視点から、慢性腎臓病を持つ人のエンドオブライフケアおよび緩和ケアについての考えを広げ、深めていく機会にしたいと考えております。

当日は、全国より、看護師や看護研究者をはじめ、腎臓病領域の研究者や医療職者、福岡県腎臓病患者連絡協議会の患者や家族等、多数の方々が参加できるよう準備に取り組んでおります。

しかし、COVID-19禍は開催時にどのような状況になっていくのか予測が難しい状況にあり、この案内を公開する時点においても学術集会の開催形式の最終決定には至ってはおりません。

逐次、ホームページにて最新情報を提供してまいりますので、ご確認ください。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

2021年1月吉日
第24回日本腎不全看護学会学術集会・総会
大会長 中村 光江
(日本赤十字九州国際看護大学看護学部)

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