ご挨拶

第127回 西日本整形・災害外科学会を開催するにあたって

第127回西日本整形・災害外科学会を平成26年6月7日(土)・8日(日)の2日間、天神の「アクロス福岡」で開催させて頂きますと通知してきましたが、私の手違いで会場を「電気ビル共創館・ホテルニューオータニ博多」へ変更しなければならなくなりました。誠に申し訳ありません。突然の会場の変更に対し、会員の皆様方に多大なご迷惑をおかけすることを心からお詫び申し上げます。お許し下さい。

近年のスポーツ人口の増加に伴ってスポーツ傷害を治療する機会が日常的になっていますので、本学会の主題はスポーツに関連がある「膝障害の治療−世代別にみたスポーツ復帰への工夫−」と「足部・足関節疾患の最新の治療」の2つに致しました。膝のスポーツ傷害の診療に於いて、若年者と高齢者ではそれぞれ対応が異なることがあり、スポーツ復帰も一様ではありません。またスポーツに起因する多い足部・足関節疾患の診療では、最近、関節鏡下を用いた低侵襲の治療方法の開発など著しく進歩しています。そこで、この両主題に精通した専門医から最新の知識や問題点を提供して頂きたいと期待しています。

特別講演は4題用意しています。難治性の偽関節や変形に対し有力な手術方法を開発なさった帝京大学医学部整形外科学講座の松下 隆 主任教授に「Chippingを用いた偽関節・変形の治療」という演題でご講演して頂きます。群馬大学医学部整形外科学講座の高岸 憲二 教授には、少子超高齢化になって診療する機会が増えている肩関節疾患に関し「高齢者の肩関節疾患」というテーマでお話しして頂きます。浅利 誠志 前大阪大学医学部付属病院感染制御部副部長の特別講演「インプラントの留置後MRSA感染症治療~難治性化の理由が解れば治せます!~」は、人工股関節置換術の急増に伴って増えているインプラント感染の治療に光明を与えると期待しています。他の1題はお隣の韓国の教授による股関節外科関係の30分ずつの2講演です。Catholic University, St. Mary HospitalのSoon-Yong Kwon教授の御講演は「Does cell therapy work for the osteonecrosis of the femoral head?」というタイトルです。韓国に多い特発性大腿骨頭壊死に対する細胞移植による新規治療の有効性についてのお話しです。豊富な股関節鏡下手術のご経験をお持ちのChonbuk National University Medical SchoolのMyung-Sik Park教授には、「The role of the hip arthroscopy in trauma」という演題で御講演して頂きます。

西日本整形・災害外科学会は整形外科のレベルアップに寄与してきている西日本地区の代表的な学会です。本学会には、主題の「膝障害の治療−世代別にみたスポーツ復帰への工夫−」と「足部・足関節疾患の最新の治療」に対する14演題を含め整形外科全般に亘る合計228演題を応募して頂きました。会場の急遽変更という大失態を深く反省し、度重なる不手際のないよう教室一丸となって主催させて頂きます。本学会の伝統を守り、実りあるものとなるよう多数の先生方のご参加をお待ち申し上げます。

第127回西日本整形・災害外科学会学術集会
会長 内藤 正俊

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