ご挨拶

第119回 西日本整形・災害外科学会を開催するにあたって

 第119回西日本整形・災害外科学会を平成22年6月5日(土)・6日(日)の2日間、天神の「アクロス福岡」で開催させて頂くことになりました。教室員一同大変光栄に存じます。

  近年のスポーツ人口の増加に伴ってスポーツ傷害を治療する機会が日常的になっていますので、主題の一つは「早期スポーツ復帰を目指した保存的治療と整形外科手術」としました。スポーツ愛好家では治療期間に時間的余裕がありますが、競技レベルの選手では早期スポーツ復帰が重要なテーマになります。そこで、このテーマに関した専門医からの最新の知識や問題点を提供して頂きたいと期待しています。他の主題やシンポジウムは応募して頂いた演題によって決める予定です。

 特別講演は3題用意しています。主題に関連した特別講演として「スポーツ医学の現状と今後」というテーマで慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センター松本秀男教授にご講演して頂きます。他の2題はお隣の韓国の教授による股関節に関する講演です。ソウル市にあるKorea UniversityのWon Yong Shon教授には“Ten to 18 Years Experience of Hybrid Total Hip Arthroplasty with Cemented Precoat Stem and Techniques”をお話して頂きます。Won Yong Shon教授は韓国股関節外科のリーダーのお一人で、Total Hip Arthroplastyの豊富なご経験をお持ちです。デグ市にあるKeimyung UniversityのByung-Woo Min教授には“Past, Present and Future of Osteonecrosis of the Femoral Head” についてご講演して頂きます。人工股関節の適応となる疾患について、我が国と違って韓国では臼蓋形成不全が少なく、特発性大腿骨頭壊死症多いのが特徴です。韓国での特発性大腿骨頭壊死症に対する治療方法の変遷などについて拝聴し、我が国での治療に役立てればと思っています。

 西日本整形・災害外科学会は西日本地区の整形外科のレベルアップに寄与してきている代表的な学会です。本学会の伝統を守り、実りあるものとなるよう教室一丸となって努力します。多数の先生方の演題応募とご参加をお待ちしております。

第119回西日本整形・災害外科学会 会長 内藤 正俊

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