会長挨拶

第133回日本循環器学会九州地方会

会長  甲斐 久史
(久留米大学医学部附属医療センター
副院長 / 循環器内科 教授)

会長 廣岡 良隆
(国際医療福祉大学大学院 教授
/ 高木病院 高血圧・心不全センター長)

この度、第133回日本循環器学会九州地方会を、2022年12月3日、久留米シティプラザ(福岡県久留米市)にて開催させていただくこととなりました。 循環器学会九州地方会としては、2名会長制の嚆矢となる本会におきまして、私どもに会長を仰せつかりましたことを大変光栄に存じます。また、学会のみなさま、関係各位に心より御礼申し上げます。

COVID-19感染拡大のため、第128回は開催中止、第129〜132回はweb開催となりました。本会は3年ぶりの対面型の現地開催(ライブ配信あり)をめざし、鋭意準備を進めております。社会がウイズコロナで活動を再開した中、Web開催で得た利点を活かしながらも対面で会員が広く顔を合わせることができるようハイブリッドでの開催とする予定です。

地方会は、日々、裾野が拡がり続ける循環器診療・研究のトピックスを九州から発信する貴重な場です。Web学会・研究会の良さも多くありますが、Face-to-faceでしか得られない参加者同士の時間的・空間的共有感、繋がり、そして予期せぬ新しい出会いや閃き、そして、若手医師やメディカルスタッフのみなさんと“ともに考え、ともに育とう”という九州地方会の伝統を、久留米の地で体感していただければと考えています。

初期研修医、循環器内科専修医から循環器専門医、実地医家、女性医師、メディカルスタッフなどをダイバーシティ・インクルージョンに富んだプログラムを準備しています。元来、地方会は研修医の登竜門でもありました。その原点を思いだしぜひとも指導医の先生方のお力添えのもと多くの演題発表をお願い致します。教育講演は、腎交感神経デナベーションの新しい展開を自治医科大学苅尾七臣先生、極論で語る循環器診療を慶應大学香坂俊先生にお願いしています。また、会長企画として、若手基礎研究者セッション、第二次5カ年計画を迎えた循環器病克服に関するセッションを予定しています。

さらに、本会は、第35回日本心血管インターベンション治療学会九州・沖縄地方会/第7回冬季症例検討会(会長:大牟田市立病院 心臓血管内科 貞松研二部長)と合同開催となります。循環器学会九州支部としては初めての他学会との合同地方会であり、循環器学会と心血管インターベンション治療学会の合同地方会としても全国に先駆けての開催となります。

是非とも、多くの演題をご応募いただき、多数の方々の会場へのご参加をお願いいたします。あわせて、筑後地区の歴史と伝統を少し知っていただき、豚骨ラーメン・焼き鳥など久留米の誇るB級グルメも堪能していただければ幸いです。

第35回日本心血管インターベンション治療学会九州・沖縄地方会/
第7回冬季症例検討会

貞松 研二
(大牟田市立病院 心臓血管内科 部長)

このたび第35回日本心血管インターベンション治療学会九州・沖縄地方会/第7回冬季症例検討会を、第133回日本循環器学会九州地方会との合同開催で、2022年12月3日に久留米シティプラザで開催させていただくこととなりました。

従来より冬季大会は、症例検討を中心として興味ある症例と治療経過を発表し積極的にディスカッションを行うことで症例を共有し、会員の知識向上のための貴重な情報交換の場として活用されており、またインターベンション技術の向上を目指す若手の登竜門としても大切な役割を果たしています。 今回のテーマは、「神は細部に宿る」としました。インターベンションの技術も標準化しそれを共有していく時代となってきましたが、その習得には多くの「細部」があり、また明かされていない、完成されていない「細部」もあります。一症例ずつ丁寧にディスカッションし、「神」が微笑んでくれる技術、治療を目指したいと願っています。

今回は初めて日本循環器学会九州地方会と合同開催することとなりました。これには、昨今の学会運営を取り巻く厳しい環境のため、地方会開催の経費削減、事務局の負担軽減、参加者の負担軽減を図るという目的とともに、循環器領域を志望する若手医師が減少傾向であり、合同開催により、両学会の魅力を一度に伝えることができるというメリットがあります。また、循環器領域も細分化が進んでいますので、インターベンションとの関わりが限られている先生方に、CVITの活動を知ってもらう良い機会にもなると思います。ぜひ、皆様の施設の若手医師に演題応募、発表していただき、インターベンションを専門としていない同僚、上司の先生にも発表会場に足を運んでいただければ幸いです。

初めての合同開催ですので、第133回日本循環器学会九州地方会会長の甲斐先生、廣岡先生と久留米大学の福本教授、加藤先生とともに手探りながら鋭意準備中です。合同開催ではありますが、その趣旨からも特に華美な構成は予定しておりません。COVID19パンデミックも落ち着きを見せており、世界的に学術集会開催も対面になりつつありますので、ぜひ当日は久留米にご参集いただき、合同開催を盛り上げて成功に導いていただきますようお願いします。皆様にお会いできることを楽しみにしています。

PAGE TOP