会長挨拶

第115回の日本循環器学会九州地方会を佐賀大学の胸部・心臓血管外科でお世話させていただくことになりました。

日本循環器学会の九州地方会は循環器疾患の診療・研究に携わる九州・沖縄の内科医、外科医、小児科医、基礎研究者が年に2回一同に集まる学術集会です。循環器内科医、心臓外科医はもとより脳血管内科、腎臓内科、血管外科など幅広い領域の診療・研究に従事する医師が参加します。私たちの教室は外科の教室なので、内科医と外科医がともに参加する学会という特徴を強調する運営を図りたいと考えています。特に近年、経大動脈的大動脈弁置換術(TAVI)の導入などにみられるように、内科と外科が共同で診療にあたるハート・チームの重要性が強調されています。今回はハート・チームのコンセプトの原点である冠動脈疾患の治療に関して、内科と外科の立場から冠動脈の診療ガイドラインの中心として貢献された帝京大学の一色高明教授と日本大学の落雅美教授に教育講演をしていただく予定です。

また前回から始まりました男女共同参画のセッションを継続することに加えて、各種のAwardの審査員や一般演題セッションの座長にも女性会員に参加していただきたく積極的にお願い申し上げる予定です。

若い医師の発表の機会を提供するということが本学術集会の重要な機能であるという認識は変わりません。いままでどおりYIA、Case Report Award、研修医セッションを行う予定ですので、奮って演題を応募して下さい。

佐賀市は福岡市に比べると交通の便がいささか悪いことは否めなせんが、もし時間の余裕があれば嬉野温泉や古湯温泉に前泊・(後泊?)してくつろいでいただき、12月7日に開催される日本循環器学会九州地方会に参加していただきたいと存じます。

皆様のお越しをお待ちいたします。

平成25年7月 吉日

佐賀大学医学部 胸部・心臓血管外科
森田 茂樹

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