会長挨拶

第19回日本組織移植学会総会・学術集会
会長 占部 憲
(北里大学メディカルセンター 整形外科学 教授)

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症による危機に際し、様々な医療現場で1日でも早い収束に向かって日常診療に加えコロナ対策に奮闘されている皆様に心から敬意を表します。

さて昨年延期となりました第19回日本組織移植学会総会・学術集会は2021年8月20日に理事会、各委員会はJR博多シティ会議室にて、8月21日の総会・学術集会は九州大学医学部百年講堂で開催させていただきます。コロナウイルス感染症に関しましては全国的にいまだ先を見通せない状況が続いておりますため、本学会の開催形式につきましては、慎重に検討をしておりますが、今のところ「ハイブリッド開催」を考えております。福岡にお見えになっていただける方は、是非現地でのご参加をお願いいたします。どのような運営形態となりましても、会員の皆様に有益な学会となるよう、準備を進めていく所存です。

本総会のテーマは「組織移植の次の一歩」とさせていただきました。近年臓器移植医療と組織移植医療の連携が求められています。国民に対しても臓器や組織を問わず移植についての啓発活動が予定されています。連携を図るために何をすべきか、何が始まっているのか、臓器と組織が同じ方向に進んでいけるためのシンポジウムを企画しています。

特別講演としまして、東海大学医学部整形外科学教授の佐藤正人先生と佐賀大学医学部臓器再生医工学講座教授の中山功一先生に細胞治療についてのご講演をお願いしています。

また帝京大学経済学部経済学科教授の小島寛之先生には社会的共通資本としての医療についてのお話を頂く予定です。

本総会・学術集会では、いろいろな立場から移植の次の一歩を考えるために、様々な職種の方々に多数参加していただき、新しいネットワークが作れるような場になればと考えております。

 本会の成功は皆様のご支援・ご協力なくしては実現いたしません。是非1人でも多くの会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。
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