ご挨拶

2025年への挑戦 ―問われる日本の医療・病院管理―

第53回日本医療・病院管理学会学術総会

学術総会長 井手 義雄

社会医療法人雪の聖母会(聖マリア病院) 理事長

2015年11月5日(木)から6日(金)の2日間にわたり、福岡市天神のアクロス福岡にて、第53回日本医療・病院管理学会学術総会を開催する運びとなりました。全国よりお越しいただく皆様にとり有意義な学術総会となるよう、鋭意準備を進めております。

今回の学術総会では、 「2025年への挑戦―問われる日本の医療・病院管理―」をメインテーマといたしました。

「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が2014年6月25日(但し、医療法関係は平成26年10月以降、介護保険関係は平成27年4月以降に順次施行)に公布されました。

この法律の詳細な施行時期が明確に示されなかった事は、少子・高齢・人口減少が進む我が国の社会保障制度の課題の深刻さを示しています。また、本法律の、具体的な医療・介護の提供体制の見直しに係るスケジュール、基本方針、サービス体制の内容に、多くの医療機関に驚きと戸惑いが生じました。さらには公布後、各種医療団体・医療関係機関による説明会や講演会、対策セミナー等の開催が相次いでいます。

今後、私どもは関係機関と密接な連携をとりながら、地域の人口構造の変化に対応したより一層の「効率的な経営と運営」、そして「適切な医療の向上」を追求していかねばなりません。まさに医療・病院管理の重要性が求められています。

また、地域社会の医療機関の責務として、住民の健康づくりを推進する啓発活動・予防活動など積極的に取組んでいかねばなりません。「社会的インフラである医療機関としての役割の確立」と「医療機関も含めた街づくり・地域づくり」を進めていくことが肝心です。当学会の会員の皆様方が有する種々の専門知識、また所属機関のノウハウの結集が緊急に求められていると思います。

第53回日本医療・病院管理学会学術総会での皆様方の活発な議論を期待しています。

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