第22回日本急性血液浄化学会学術集会

会長挨拶

去る3月11日に発生した未曽有の東日本大震災でお亡くなりになられた方々に対しまして、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。そして、被害を受けられた方々にお見舞いを申し上げますとともに、被災された地域の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

さて、久留米では平成6年に第5回大会を開催しており、今回が2度目となりますが、当時と比すると、現在の急性血液浄化法の進歩には隔世の感があります。勿論、今日では救急・集中治療領域では必要不可欠な治療法で他の治療法とのシナジー効果については論を待ちません。しかし、取り組むべき課題、解決すべき問題が山積していることも事実です。

そこで今回のテーマは「急性血液浄化の未来」としました。

適応疾患の拡大(含重症呼吸不全、小児、臓器移植のbridging use等)、医療機器(カラム等)の開発、CRRT実施・終了のタイミング、バイオマーカーの開発など、多岐にわたる議論が必要です。さまざまな分野からの話題として、特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、ランチョンセミナー、また好評の分かりやすい血液浄化セミナーシリーズも継続したいと考えています。

学会場は、久留米大学の御井キャンパスです。久留米市は地方都市の色合いの濃い町でありますが、筑後平野には九州最大の筑後川を抱き、まさに自然の雄大な浄化作用を垣間見ることができます。

また本年3月12日には九州新幹線が全面開通致しました。アジアの玄関口福岡市とも最速15分で結ばれます。会員の皆様には少しばかりご不便をお掛けするかもしれませんが、教室員一同、実りのある学術集会にしたいと考えておりますので、皆様からの多くの演題応募をお待ち申し上げます。

平成23年5月吉日

第22回日本急性血液浄化学術集会

会長 坂本 照夫

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