会長挨拶

この度、第 77 回日本呼吸器学会・日本結核病学会 九州支部 夏季学術講演会の会長を担当させて頂くこととなりました。2016 年 7月 22日(金)、23日(土)に久留米市の『萃香園ホテル』で開催します。伝統と多くの実績がある本学会を開催させて頂く以上、心血を注いで、本学会長を務めさせて頂きます。

本学会では、いくつもの目玉となるテーマを用意しました。特別講演では肺移植治療、教育講演では肺高血圧の最前線をこの分野の泰斗の先生にご講演頂きます。また、NCIのCancer Therapy Evaluation Program (CTEP; がん治療評価プログラム) のsenior investigatorとして世界を舞台に活躍される日本人、武部 直子先生の招聘が実現しました。CTEPはglobalながん臨床試験プロトコール 1000以上を統括する機関です。がん治療の世界の最前線を学ぶ機会となることは間違いなく、必見です。また、教育セミナーではCOPD、間質性肺炎を扱います。シンポジウムでは、新規治療の登場などのパラダイムシフトが見られる間質性肺炎に関して、“温故知新”(古きを知り、新しきを知る)をテーマとしたご講演、さらには肺がん化学療法の有害事象のマネージメント、非結核性抗酸菌症の診療の現状をテーマとしました。さらには、共催セミナーも充実しております。

分子標的治療、免疫療法に限らず、近年の呼吸器内科学は、各種分野で目覚ましく発展しています。その分、我々は多くを学ぶべきとなり、若手医師の教育も重要となっております。この学会を機会に、多くの最新の知見を学び、さらには今後の研究や臨床のモチベーションとなることを切に願っております。多くの演題登録とご参加をよろしくお願いします。

JR、新幹線で久留米に来られた場合は、駅前の「からくり太鼓時計」が東芝の前進「芝浦製作所」の創業者、田中久重の音声と共に皆様をお迎えします (見てのお楽しみです)。夏の久留米も、焼き鳥、ラーメンやナイトスポットである文化街など楽しめると思います、学会終了後に是非お立ち寄りください。

最後になりますが、先生方の益々のご活躍をお祈りして、皆様の多くのご発表とご参加をお待ちしております。

第77回日本呼吸器学会・日本結核病学会
 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
 九州支部 夏季学術講演会

会長 星野 友昭

久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門(第一内科)

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