学術集会事務局

大分大学医学部基盤看護学講座
基礎看護学領域
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学術集会長挨拶

第15回日本クリティカルケア看護学会学術集会
学術集会長 清村 紀子
(大分大学医学部基盤看護学講座基礎看護学領域)

このたび、会員の皆様および関係各位から多大なるご協力・ご支援を賜り、第15回日本クリティカルケア看護学会学術集会を、2019年6月15日(土)・16日(日)の日程で別府国際コンベンションセンター B-Con Plazaで開催できますこと、心より感謝申し上げます。

日本クリティカルケア看護学会は設立から15年が経過し、この間、医療を取り巻く環境は大きく変化しました。2025年以降に加速度を増して到来する少子高齢多死社会、老老医療社会では、さらに多様な課題に直面することが予測され、医療・看護は今まさに大きな転換期にあると言えます。臨床、教育を問わず、これまでにない短いタイムスパンで既存の概念からのパラダイムシフトが求められるかもしれません。場合によっては、わが国の看護そのものの考え方を根本から見直す必要性に直面するかもしれません。

こうした転換期にある本学術集会のメインテーマは、「叡智とワザの化学反応 ~新たな時代をここから刻む~」です。化学反応は、“1つ以上の化学物質を別に新たな化学物質へと変化させる過程”と定義され、触媒によってその反応は促進されます。化学反応によって新たに生まれる物質は、それ以前の物質とは全く異なり、物質の組み合わせによって新たに生まれる物質の種類は無限大です。その一方、化学反応は、分子を構成する原子の結合に変化はあったとしても、原子そのものが別のものに変わることはない、という特徴をもっています。“変わるもの”と“変らないもの”が共存する化学反応は、変革の時代のキーワードとして意義をもつと考えます。

学問的熟成という観点からは、先人たちから受け継いできた看護の本質を守っていくことも重要です。過去から現在までに蓄積された知恵としての叡智と最新の知見の融合あってこそ、看護学の発展があると考えます。そして、融合された叡智が臨床の場で看護のワザとして継承されてこそ、看護の真の発展があると考えます。

そこで、本学術集会、並びに学術集会に参加される皆さんひとり一人が、“過去から蓄積されてきた叡智”と“新たな時代に柔軟に対応していく実践”の触媒となってクリティカルケア看護に新たな化学反応をもたらすことで、クリティカルケア看護の学問的発展と真に“質の高い”クリティカルケア看護の実践に寄与していきたいという思いを込め、本学術集会を開催いたします。

本学術集会は、新たな元号で迎える第1回目の大会であり、また第15回という節目の大会でもあります。メインテーマのもと、本学術集会では、新たな化学反応を期待した様々なプログラムを準備しております。皆様と有意義かつ活発な議論ができることを願うと同時に、本学術集会が新たな時代の第一歩を刻む機会となれれば、と思っております。

開催地の別府市は湧出量日本一の温泉地で、近郊には湯布院、阿蘇といった観光名所も多数あります。皆様のあたまとからだのリフレッシュの機会となれれば幸いです。Hospitalityのこころをもって、おんせん県大分で皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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