ご挨拶

第129回西日本整形・災害外科学会学術集会

会長 岩本 幸英

九州大学大学院医学研究院 整形外科学 教授

この度、第129回西日本整形・災害外科学会学術集会を平成27年6月13日(土)・14日(日)の2日間、九州大学医学部百年講堂で開催させていただくことになりました。教室員一同大変光栄に存じております。

特別講演としては、キッコーマン総合病院の落合直之先生に「末梢神経障害の治療:40年の経験から」、川崎市立川崎病院の堀内行雄先生に「外来における手外科診療の実際 −CRPS初期治療を含む−」についてのご講演を、また、今回は特別ゲストとして、侍ジャパン代表監督、NHK解説者の小久保裕紀氏に「一瞬に生きる」というタイトルにて、スポーツについてのご講演を賜ることになっております。

主題には「大腿骨近位部骨折の問題点;急性期から医療連携・回復期・維持期まで」・「骨盤輪・寛骨臼骨折の治療戦略」の2つを取り上げました。後期高齢者が急速に増えるいわゆる「2025年問題」を見据え、大腿骨近位部骨折の基礎疾患となる骨粗鬆症から骨折治療後の地域連携パスまで、包括的な討論を期待しています。また、整形外科領域の中で致死的外傷である「骨盤輪・寛骨臼骨折」に対してどのような取り組みが必要か、治療戦略を発表していただきます。

多分野に渡り多様化していく整形外科教育を充実させるには、各分野専門医による教育講演が必要不可欠です。本学会においては、7つの教育講演を予定いたします。

さらに、今回の学術集会では、プログラムの内容を充実させ、その成果をより大きなものにするため、ランチョンセミナーの実施を計画しています。

西日本整形・災害外科学会の活性化は、この地域の整形外科学の発展に直結するものであると確信いたしております。出来る限り多くの先生方に御参加をいただき、活発な御討論を賜りますよう、お願い申し上げます。

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