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第30回日本癌局所療法研究会開催にあたって

第30回日本癌局所療法研究会
当番世話人 山名秀明

 この度、第30回日本癌局所療法研究会を平成20年5月30日(金曜)に久留米市の「萃香園ホテル」で開催する運びとなりました。第15回の本研究会は、恩師の掛川先生が同所で開催致しましたが、それから15年経過した第30回の節目に本研究会の当番世話人を担当させて戴くこととなり、誠に光栄に存じております。謹んで名誉会長、名誉会員、特別会員、会長、世話人、並びに会員の皆様方に御礼申し上げます。
 今日では三人に一人が癌により死亡する時代となり、平成19年4月に癌対策基本法が発令されました。その推進基本計画として「すべての患者・家族の安心」を得るために「癌による死亡者を20%減少」と「すべての患者・家族の苦痛軽減・療養生活の質の向上」が掲げられています。また、早期発見のための検診受診率を50%に向上することも挙げられております。早期がんで治療を受けた患者のほとんどが治癒可能ですが、進行がんでは外科手術、放射線治療、化学療法、ホルモン療法等を駆使しても再発率は依然として高く、いまだに高度進行がんの状態で発見される患者も多数存在しているのも現状です。本研究会では、これら難治性の癌患者の延命や苦痛除去、さらにはQOL向上を目指し、再発や転移病巣に対する種々の局所療法を駆使した集学的治療が多数発表・討議され、臨床応用されてきました。これらの治療法の中には既に標準化されたものもありますが、いまだ研究段階の治療法も多々みられます。これらの中で有効性の高いと思われる治療法は早急にevidenceに基づいた科学的評価によって標準化し、無効な治療法は止めてすべての患者・家族が安心して何処でも治療を受けられるようにする必要があります。そこで、今回のテーマを「癌局所療法の標準化を目指して」とし、主題として「癌局所療法の標準化(標準化を目指した臨床試験について)」,「全身療法と局所療法(局所療法 vs 全身療法、局所療法+全身療法)」、「癌局所療法の新しい試み(現在開発中の新規癌局所療法について)」の3つを掲げ、これらの演題の中からシンポジウムとワークショップを選出させて戴く予定です。また、貴重な症例報告を含めた一般演題も多数ご発表戴きたいと思っております。特別講演としましては、帝京大学薬学部生命薬学講座がん生物化学教室の野尻久雄教授に「がんの分化・アポトーシス誘導療法の鍵を握る生体膜分子ガングリオシド」のテーマでご講演戴く予定で、ランチョンセミナーも企画中です。現在開催に向けて鋭意準備中ですが、多数の会員の皆様にご参加戴き活発な討論によって有意義な研究会にしたいと考えており、何卒宜しくお願い申し上げます。

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