大会長挨拶

災害看護の経験を紡ぎ叡智へ

「いのち」と「くらし」と「こころ」を織り

会員の皆様、関係者の皆様のご支援・ご協力を賜り、第18回日本災害看護学会年次大会を、2016年8月26日(金)・27日(土)に、久留米シティプラザにおいて開催させて頂きます。会員の皆様をはじめ多くの皆様のご参加を賜りますよう、謹んでご案内申し上げます。

本学術集会では、テーマを「災害看護の経験を紡ぎ叡智へ」といたしました。阪神淡路大震災後における被災地の現場の看護とともに、1998年に発足した本学会は、それ以降の多くの大規模災害での経験から得られた看護の知識や実践の検証と蓄積に大きく貢献し、学術的にも優れて世界をリードしているように感じます。災害大国と言われるこの国で、更なる災害看護の飛躍のために、頻発する大規模災害に備えて、より多くの経験者の伝承や、研究者の成果の統合、多職種の連携、近隣或いは遠隔の地との連携が必要と思います。人々の「くらし」を縦糸に、「こころ」を横糸に、隙間のない「いのち」を守るネットワーク構築のために活発な議論が交わされ、face to faceの協働・連携につながりますよう願っております。

実は、久留米シティプラザは現在建築中で、本学術集会が「こけら落とし」 になります。伝導工芸の絣を用いた、真新しい「久留米座」で開催します本学会が、繊維を引き出す「錘(つむ)」であり、一壺の藍であり、一台の機織り機となり、叡智が結集し広く連携を織り籠む機会になりますことを楽しみに致しております。

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