当番世話人挨拶

日本乳癌学会九州地方会は、来年、早15回目となります。この間、九州地方においても乳がん診療を取り巻く環境は大きく変化しました。乳がん患者数の増加、高齢化、社会認識や治療成績の向上に伴い、乳がん患者の生き方や家族の価値観は多様化により治療方針はすべてガイドラインによって対処できないなど、我々乳がん治療を専門とする医療者が嘗てない多くの臨床的課題に直面し、解決して行かなければなりません。 そのような中、2018年3月3日~4日に第15 回日本乳癌学会九州地方会は初めて久留米市シティプラザで開催されます。これまで同様、「症例報告」を中心に乳がん診療の原点ともいえる個々の臨床症例を対して、今再び議論し学びを深めて行きたいと考えております。今回の地方会は、医師の他、乳癌診療の現場で活躍する看護師・検査技師などの医療職、医療系の学生などが参加するとともに、九州の若手医師らに一早く世界での活躍を促すために、地方会として珍しいインターナショナルセッションを計画させていただきました。教育講演では来年第26回日本乳癌学学術総会・会長の京都大学外科学講座 乳腺外科学教授・戸井雅和先生、特別講演では久留米大学がんワクチンセンター所長/教授・伊東恭悟先生の御講演を賜わる予定です。また、一般市民の皆様にも参加いただける市民公開講座も企画しております。 このように、今回の地方会は、乳癌を携わる医療関係者、患者さん、そして、乳癌に関心のある一般の方々にも垣根なく、参加して交流を深める機会となることが当番世話人の共通の思いでございます。短い会期ではございますが、久留米市の地元グルメを堪能していただき、日頃の疲れを癒していただけるように心から願っております。皆様の多数のご参加をお待ちしております。

第15回日本乳癌学会九州地方会
当番世話人

淡河 恵津世

(久留米大学放射線治療センター 教授)

唐 宇飛

(久留米大学医学部外科学講座 准教授・診療部長)

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