
第13回日本腎不全看護学会学術集会・総会を11月13日(土)・14日(日)、福岡で開催するに当たり、ご挨拶申し上げます。
2008年末、透析患者数は28万人を越えました。透析医療に従事する看護者は3.2万余りで、日本腎不全看護学会会員も約3200名と大きく発展してまいりました。腎不全看護は一分野に特化されない全ての看護を包含した学問領域といえます。そのため腎不全医療に携わる看護者には、看護実践者として、あるいは看護教育者として、さらには看護研究者として大きな期待が寄せられております。
5学会合同の認定透析療法指導看護師(DLN)は、2010年2月には約900名となり、3月末には認定更新者が100名近くになると予想されます。看護協会の認定透析看護師や慢性看護専門看護師も増え続けており、資格を取得した看護者達に対して、腎不全看護発展の推進者としてその活動が注目されているところです。また、国民病としての慢性腎臓病(CKD)対策、在宅における透析医療の推進など、今後ますます腎不全医療に携わる看護者の役割を拡大していくことでしょう。
そこで、今回の学術集会のテーマは「聴こう 語ろう 腎不全と生きること」としました。看護者として、腎不全とともに生きている人やその家族を生活者として理解するということ、関心を持つということ、看護者が果たす責任とは何か、学術集会ではこのことを問いながら、そして腎不全看護の発展にはどのような"つながり"が今後求められるのか議論したいと思っています。「聴くこと、語ること」を通して参加したひとり一人がその意味を深く考える機会になればと思いますし、また、学術集会での出会いが、明日への腎不全看護の発展へと繋がっていくことを願っています。
まず特別講演では、福岡腎臓病患者連絡協議会事務局長の中島由希子先生に貴重な患者体験を語っていただきます。そして、家族看護の視点から人生における家族の存在について小林奈美先生、看護者のQOLに大きな影響を及ぼすストレスマネジメントについては久保田聰美先生の教育講演があります。またシンポジウムでは、大平整爾先生の基調講演「生きているうちに考えておくこと~医療と文学の視点から~」を受けて、血液透析、CAPD、腎移植に携わる医療従事者や患者、家族が一堂に会して慢性病とともに生きることについて考えたいと思います。さらに、一般口演・示説の他に、新企画として、交流集会を設けました。交流集会では、施設での取り組みの紹介や関心の高いテーマを挙げて意見交換などを考えています。フットケアの実際や抜針防止対策、セルフマネジメント、リスクマネジメントなどが挙げられると思いますが、新企画に是非チャレンジして下さい。多数のご応募をお待ちしております。
また、1日目には学会参加ポイントとは別にポイントが加算される基礎教育セミナーと、DLN更新者対象の看護研究研修が併設されます。学会の事前参加申し込みをされた方だけがお申し込みいただける特典となります。
学術集会には腎不全看護に関わる看護者だけでなく、医療関係者や栄養士、学生、そして腎不全とともに生きている人達とその家族の方々にも参加していただきたいと思っております。「腎不全と生きること」について、大いに「聴こう」「語ろう」ではありませんか。
多くの皆様の参加を関係者一同、心からお待ちしております。
第13回日本腎不全看護学会学術集会・総会
大会長 下山節子(NPO法人 日本看護キャリア開発センター)
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