会長挨拶

 

第46回九州外科学会
白水和雄(久留米大学医学部外科学講座 教授)


 この度は、伝統ある九州外科学会を2009年5月28日(木)、29日(金)に久留米市の萃香園ホテルにて開催させていただくことになり、大変光栄に存じております。また、例年通り、第46回九州小児外科学会(会長;八木 実) 第45回九州内分泌外科学会(会長;田中眞紀)も同時開催です。
 さて、昨今では、外科医の減少、医療崩壊が危惧されておりますが、この危機的な状況を打開するためには、われわれ外科医は何を認識し、何をなすべきかが重要な課題であると思います。そこで今回は、元熊本労災病院院長、現市立貝塚病院総長の小川道雄先生に医療崩壊を食い止めるためにどうすべきかなどをテーマにお話いただきたく、特別講演をお願いいたしました。また、大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科学講座教授の森 正樹 先生には、若手医師の教育や外科学研究の大切さや興味などをお話いただきたく多元的解析による日本人大腸癌の研究をテーマに教育講演を企画させていただきました。そして、日本外科学会生涯教育セミナーでは、"手術vs非手術"というテーマで、各領域の第一線でご活躍中の専門の先生方にご講演をお願いいたしました。一般演題では、九州外科学会が143題、九州小児外科学会が26題、九州内分泌外科学会が28題、計197題と多数の演題の応募をいただき、会員の皆様のご協力に感謝いたします。
 ところで、我が、久留米大学は1928年(昭和3年)九州医学専門学校として創設され、創立80周年を迎えております。今年4月には、その記念事業として新病棟が完成いたしました。九州医学専門学校は、故石橋正二郎氏の大変な御努力で開校されましたが、今年は石橋正二郎氏生誕120周年にあたり、久留米・石橋美術館では、それを記念して、印象派の画家クロード・モネ、エドゥアール・マネ、などの世界の名画が展示されております。学会期間中の息抜きに、美術館へも足を運んでいただければ幸いに存じます。合同懇親会も例年と同様無料ですのでこちらもご参加お願いいたします。
 最後になりましたが、教室員一同、会員の皆様にとって良い学会を開催したいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。



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